(17日目) わがままドリブン
昨日は次にやろうと考えている blockdiag シリーズの話でしたが、
今日はそこに至る源泉であるわがままドリブンという考え方について紹介します。
わがままドリブン って?
ユーザの要望や希望だけではなく "わがまま" まで聞いて開発を行おう、という
blockdiag のキャッチフレーズです。
どこかから引用してきたものではなく完全に僕の造語なので、ググッても blockdiag ぐらいしかヒットしません。
blockdiag シリーズはユーザのリクエストを受けて改良を進めてきたという経緯があります。
blockdiag 自体もユーザとしての僕が欲しくて作ったものですし、
他のシリーズもだれかのニーズに合わせて作ってきました。
- blockdiag
- 画面遷移図を簡単に作りたくて開発した
- 公開した後はいろんなリクエストにあわせてバージョンアップを続けた
- seqdiag
- actdiag
- 友人からの要望で作った
- nwdiag
- プロトタイプをネットワーク屋さんに見せたら好評だったのでバージョンアップを繰り返す
- rackdiag
- 大学の先輩のリクエストで開発した
昨日挙げた他の図も、いろんな人と話すなかでもらった要望がほとんどです。
blockdiag はだれかのリクエストによってバージョンアップを繰り返しているので、
リクエストがないと開発が停滞してしまう可能性が多いにあるのです。
わがままドリブン は blockdiag へのリクエストをもらうためのわかりやすいキャッチフレーズなのです。
なぜ わがまま なの?
blockdiag では「わがまま」というキーワードを掲げています。
国語辞典には
わが‐まま【我が×儘】 1. [名・形動]自分の思いどおりに振る舞うこと。また、そのさま。気まま。ほしいまま。自分勝手。「―を通す」「―な人」 2. [連語]《代名詞「わ」+助詞「が」+名詞「まま」》自分の思いのまま。 「―に誇りならひたる乳母の」〈源・常夏〉
とあるように、一般的にはやや悪いイメージのある単語です。
他にもいくつかフレーズがある中で blockdiag でこのキーワードを選んだのには理由があります。
ひとつは心理的な障壁を下げるためです。
普通は「ご要望お待ちしています」と伝えるんじゃないかと思うのですが、
そう書かれていてもなかなか要望って出しづらいと思いませんか?
「もうちょっとこうなったらいいのになぁ」というのを飲み込み「これができないのか」と使うのを諦める…
僕はその様子を見たことがあるし、自分でやったこともあります。
なかなか要望を出すというのは勇気がいるものですが、
「どんなわがままでも聞きますよ」という看板を掲げることで、
その心理的障壁を取り払いたいと考えたのです。
もうひとつは強いキーワードを使いたかったこと。
わがまま って言葉、インパクトがあると思いませんか?
そして、わかりやすい。
僕の考えていたものを覚えてもらえる強いメッセージ性のある、しっくりと来ることばだと思ったのです。
まとめ
まぁ、そんなマーケティングっぽいことはどうでもいい*1ので、敢えてもう一度言います。
図を書いていて、blockdiag を使っていて、違和感を感じたことや
あれが欲しいなと思ったことはとりあえず声を上げませんか。
Twitter (@tk0miya) でもメール(i.tkomiya at gmail.com) でもかまいませんので是非僕に教えてください。
あなたの感じたもの、思いついたものが実現できると他の人も楽ができるかもしれません。
実はすごくかんたんなことで悩んでいるだけかもしれません。
自分のためでもいいし、誰かのためでもいいのでそのアイディアを叫んでみてください。
せっかくのアイディアやフィーリングが消えてしまうのはとても勿体無いですよ。
*1:そもそも僕自身マーケティングを意識したわけではないし、勉強したこともないですし。