tox で環境変数をセットする方法

先日リリースされた tox-2.0.0 から、コマンドを実行する際に環境変数がフィルタされるようになりました。

(new) introduce environment variable isolation: tox now only passes the PATH and PIP_INDEX_URL variable from the tox invocation environment to the test environment and on Windows also SYSTEMROOT, PATHEXT, TEMP and TMP whereas on unix additionally TMPDIR is passed.
http://tox.readthedocs.org/en/latest/changelog.html

いままでテストの制御に環境変数を使ったりすることがありましたが、
tox-2.0.0 ではそのままでは動作しないことになりました。

$ RUN_ALL_TESTS=1 tox   # すべてのテストを実行する
...
$ SKIP_FOOBAR_TEST=1 tox   # あるテストをスキップする
...

ここで登場したのが ``passenv`` という設定です。
参照する環境変数を tox.ini に列挙します。

[testenv]
passenv= RUN_ALL_TESTS SKIP_FOOBAR_TEST

* などを用いた glob マッチにも対応しているそうです。
なお、複数列挙する場合はスペース区切りで並べる必要があります。
他の設定項目のように空行区切りをしてしまうと正しく反映されません。

余談

Travis CI 上で coveralls を実行するとトークンの設定とかそういったものが不要で簡単なのですが、
coveralls コマンドは環境変数を見て情報を得ているらしく、tox 経由で実行する場合は tox.ini に

[testenv]
passenv= TRAVIS*

という設定をしておかないと

You have to provide either repo_token in .coveralls.yml, or launch via Travis

と言われてカバレッジデータをアップロードしてくれないことに気づきました。
oh...